そんな事あるわけがない。
優太が映ってるだけ。
だって小学生の時は悠斗君と優太は同じクラスになった事がなかったはず。
たまたま麻美ちゃんのお兄さんがこの中に写ってるだけで。
麻美ちゃんのお母さんの言ってる『うちのお兄ちゃん』が、彼だなんて…そんなわけ…。
動揺している気持ちを落ち着かせて写真立てを元に戻した時、
もう一枚の写真が目に入る。
「ごめんなさいね、えっと、亜矢ちゃん…だったわよね。
お待たせしちゃって…」
麻美ちゃんのお母さんが申し訳なさそうにリビングに戻って来た。
「亜矢ちゃん?どうかした…?」
私は震える声で尋ねた。
「麻美ちゃんのお兄さんって…名前…なんていうんですか…?」

