「お前、学校は…?」
「…転校した。今、北高に通ってる」
「北高?何だ、西高からわりと近いじゃん…。お前、よく優太と会わなかったな。
よっぽど時間帯変えないと、かなりの確率で見つかるはずだぞ」
雅也が驚いた声を出す。
「…言っとくけど、見かけたらただじゃおかなかったぞ。お前、運がいいな」
優太が冷めた声で言った。
「…お前、ねーちゃんの事まだ好きとか言わねーだろうな?
駄目だ。俺は絶対許さねぇぞ!約束しろよ!
二度とねーちゃんには会わないって!」
俺は優太の目を見て、正直に答えた。
それは前から、心に誓ってた事だから。
「ああ、そのつもりだ」