近くの病院に亜矢を運んで、待合室で待ってる間、俺達は無言だった。 「ねーちゃん…なんでこんな事になったんだよ…」 優太が力なく呟いた。 俺は立ったまま窓の外を見つめた。 彼女に触れたのは、1年半ぶりだった。 逢いたくて、逢いたくて…たまらなかった亜矢に、こんな形で触れるなんて思わなかった。 まだ怒りが収まらない。 もう少し亜矢を早く探し出せていたら、こんな事にはならなかったのに。 そう思うと悔しくて、自分の無力さを感じて拳を握りしめた。