私はあれから、悠斗君以外に心が動く事はなかった。
変わりたいと思いながらも、情けない位彼を思い出す自分。
でも、何かが変わるかも知れない。
立ち止まったままでいるのは、きっと私だけ。
彼はきっと、新しい場所でちゃんと前に進んでるはずなんだから。
「……何さっきからブツブツ言ってんの?」
この声の主を私はよく知ってる。
「店員さ~ん!真面目に仕事して下さ~い」
わざとらしくカフェオレとコーヒーをレジに置いた男。
「ねーちゃん、もう上がりだろ?一緒に帰ろうぜ」
優太は由紀ちゃんを送って行った後、バイト帰りの私を時々拾って帰ってくれる。
…ホント、過保護は変わらないんだから。

