「亜矢ねーちゃん!」
電車を降りて改札を走って通り抜けると、隼人君が待っていて、私の腕を掴んで言った。
「悠斗の家は誰もいないよ!どこに行くつもり!?」
私は息を切らして隼人君の顔を見た。
「…隼人君…!悠斗君、どこに行くの?電車で行くの?どこに引っ越すの!?」
「亜矢ねーちゃん、待って!落ち着くんだ!」
私は隼人君の腕を振り払ってまた走り出そうとした。
「悠斗が何時の電車に乗って、どこに向かうかはわからないんだ!担任もそれは聞いてなかったって…」
「じゃあ…じゃあ、どこに行けばいいの!?」
私はその場にしゃがみこんで、呟いた。
「どこに行けばもう一度悠斗君に会えるの…?」

