嘘だよ、そんなの…! 私、何にも聞いてない。そんな話、聞いてない。 どこに行くの? どうして行くの? 聞きたい事は山ほどあって、走りながら悠斗君の携帯にかけてみる。 でも、悠斗君の携帯に繋がる事はなかった。 冬とは思えない程、流れる汗を拭う事も忘れて夢中で走った。 晴れて気温が上がった雪道はぬかるんで、足を取られて何度も転んだ。 それも構わずに走り続けた。