「だって、俺、別に危なくねーもん」 悠斗君は危なっかしい手つきでじゃがいもと格闘中。 毎週、なんで邪魔しに来るのか。 手伝うと言いながら、いつも台所にやって来て、なんだかんだと口を出す。 「危なくないって…受験が?じゃあなんで勉強会に参加してるのよ」 「飯食いに来てるだけ」 はぁ? 「だって、これで毎日、晩飯に困らないだろ?」 ……そんな理由だったなんて。 呆れてため息をついた。