本当にたいしたもんじゃないのにな…。 私が出し渋っていると、悠斗君はベンチに腰掛けて、「あー、尻つめてぇ…」と呟いて、ベンチの雪を一生懸命払って、私の座るスペースを作ってくれた。 「座れよ」 「…ありがと」 悠斗君は口が悪いのに、本当に優しいと思う。 私が座ると、悠斗君は私をじっと見て、呟いた。 「やっぱ亜矢は、ピンク似合うよな」 …また、そういう事ばっかり言うから、赤くなる顔を隠すように俯いた。