優太達は部屋に入り、私は台所に立つ。 彼らが受ける高校はバラバラらしいけど、何人かは私の通っている高校を受けると言っていた。 誰が来るかは知らないけど。 でも悠斗君が来るんだったら… 「…やだな」 思わず独り言をもらした。 「…何が?」 すぐ後ろから声がして、びっくりして肩がビクッと震える。 …また邪魔しに来たのかしら。 「悠斗君…」 だから手伝わなくていいって言ってるのに。