一番に君が好き




こんな風にドキドキしたのは

半年振りくらいだった。



下山が去った後、校庭にある


葉だけになった桜を見つめた。





首を伸ばして根元を見ても





あの人はいなかった。




私は小さくため息をついてまた伏せた。