秘密な契約と掟破りな愛【最終章】


それからはあなたは、全力で沢山私の事を愛してくれた。


不安になる事なんて、何一つとしてなかった。あなたが仕事で怪我をするまでは。


あなたが仕事で怪我をしたと聞いた時、また過去の記憶が蘇りあなたまで失ってしまうんじゃないかと…とても怖かった…。


でも、そんな時、私はあなたの言葉を思い出したのよ。


『お前を一人残して逝ったりしない』


その言葉を何度も何度も心の中でしつこい程に復唱させたっけ。