「…慎矢さん?」 「…無事でよかった」 「慎矢さんが刃物の交わし方を教えてくれたからよ」 「俺がついていながら…怖い思いさせちまって悪かった」 「どうして慎矢さんが謝るの?慎矢さんは私を助けてくれたわ。ありがとう」 「…いや」 「ほら、早く帰りましょ?子供達が待ってるわ」 暫く抱き合うと、そっと体を離して慎矢さんの手を引きお互いの車へ乗り込んで自宅へと戻った。