秘密な契約と掟破りな愛【最終章】



だけど…慎矢さんは彼女の住所まで教えてくれたんだもの…。


故意的なものだったとしたら、住所まで教えないわよね…?


ドキドキと緊張感のある中で、私は思い切ってインターホンを鳴らしてみた…。


すると、暫くしてから彼女が部屋の中から出て来た…。



「あの…慎矢さんは…?」


「よくここまで来たのね。彼なら、今寝てるわ。仕事で色々あったから疲れたんじゃないかしら?」



不適な笑みを浮かべる彼女…。また、随分と厭味な言い方をするのね…?


だけど、今はそんな事はどうでもいいの…慎矢さんに、会いたい。