だけど…慎矢さんは彼女の住所まで教えてくれたんだもの…。 故意的なものだったとしたら、住所まで教えないわよね…? ドキドキと緊張感のある中で、私は思い切ってインターホンを鳴らしてみた…。 すると、暫くしてから彼女が部屋の中から出て来た…。 「あの…慎矢さんは…?」 「よくここまで来たのね。彼なら、今寝てるわ。仕事で色々あったから疲れたんじゃないかしら?」 不適な笑みを浮かべる彼女…。また、随分と厭味な言い方をするのね…? だけど、今はそんな事はどうでもいいの…慎矢さんに、会いたい。