「…これ」 もう引き下がる事が出来ずに私は彼女がわざわざ持って来てくれたライターをポケットから出した。 慎矢さんは最初心当たりがないのか黙ったままライターを見つめると静まった部屋に重たい空気が流れる。 暫くして慎矢さんはライターを手に取るとライターから私へと視線を向けて見下ろした。 「アイツが持って来たのか」 「……ええ、そうよ」 「…確かにこれはアイツを家に送った時に持っていたライターだ」 慎矢さんはソファーに座ると、ライターをテーブルへと放り投げては話しを始めた…。