「朱里。また明日来るからな」 「ええ。わかった。無理はしないでね」 「無理してねぇから、大丈夫だ」 「ママ。また明日来るからな」 「クスクス。ええ、待ってるわね」 慎矢さんはそう言うと、私の頭を撫でては翔矢と愛里を連れて病室を後にした。 「早く、姫に会いたいわ」 生んだ当日は母子同室にならなくて、明日から姫と同室になるんだけど楽しみで仕方がない。