「…傷ついた?」 「それもないな」 「えぇ?!嘘?!本当は怒ってるんでしょ?ムカついたでしょ?」 「あのなぁ。俺はそこまで器狭くない。死んだ奴の形見持ってるのは悪い事じゃねぇだろが」 「……慎矢さん…ありがとう」 私はギュッと慎矢さんに抱き着く。胸に顔を埋めて力強く抱きしめた。 「…元彼の事は何とも思ってないから」 「あたり前だ」 もっと沢山ハグしようと思っていたら、トサッとベッドへと倒された。