やっぱり…やめよう。 無理に今言う必要ないわよね。 また、日を改めて言おう…。 私はソファから立ち上がり寝室へ入るとポケットから婚約指輪を出して引き出しへ直そうとした時、慎矢さんが部屋へと入って来た。 「…様子がおかしいと思ってたら…それが原因か?」 「……………」 慎矢さんは婚約指輪へと視線を向けると、私の傍へ寄り婚約指輪の箱を手に取り中を開いた。