後悔してないか…。慎矢さんがそう言うなら…口だしする事じゃないわよね。 私は寝室へ入るとドレッサーに座り鏡を見てそれとなしに引き出しを開く。 「…あ……これ…」 引き出しから出て来たのは、亡くなった元彼の形見である婚約指輪だった。 そう言えば…婚約指輪の事……慎矢さんに伝えてない?! 私…言った事あったかな…。 ………ないわよね。