秘密な契約と掟破りな愛【最終章】


退院したら、う〜んとたくさん慎矢さんに甘えよう。


臨月入ってからは、あまりハグして貰ってないから、その分たくさんハグして貰わなきゃ。




「ねぇ慎矢さん。私が退院したら、沢山ハグしてね」


「…出来たらな」


「えぇ?出来たらなって何?!」


「俺の気分次第って事だ」


「もう〜。また、そんな意地悪言って〜」




口ではあんな事を言っていても、慎矢さんは必ず私に応えてくれるのよね。


あなたは、そんな人だから。