ズキン…と罪悪感で鳴る胸。 『あ………。 なんでもないです…。』 「嘘。 …心吾の事?」 バッと顔を上げると、直哉先輩は真剣な目であたしを見ていた。 『…えっと……』 下を向いてモジモジしていると、腕を引っ張られて、裏庭に連れて行かれた。 「心亜ちゃんが心吾の事好きなんて分かってるんだから遠慮しないで言って。」 真剣にこんなあたしにそこまで言ってくれる直哉先輩に涙が出てきて泣きながらあたしは美華の事を話した。