社長の息子と恋




「先輩とか関係ないね!
ほら、早く行こうよ~!」


「二人とも行ってらっしゃ~い!」


お袋となな姉に見送られ、俺は自転車にまたがり後ろに心亜を乗せた。


『…重。』


「うっさい!走れ!」


気だるく自転車を漕いだまま心亜に話しかけた。


『なぁ、帰りお前が教室来いよ。』


「えっ!?
無理無理無理に決まってんじゃん!
何言ってんの!」


『あぁ?』


「一年が二年の教室なんて軽く行けないよ!
心吾が来てよっ!」


『なんで俺がわざわざ。』