『だからなんで俺がお前と帰るんだ。』 「好きだからです!」 『…悪いけどあんたと付き合う気ないからさ。』 「…聞こえません…」 はぁ!?と声を上げようと後ろを向いた瞬間、ある物が目に入った。 心亜と直哉。 一緒に帰るのか… しばらく目で追っていると、ちょうど木で隠れるようにして直哉が姿勢を低くして心亜にキスをした。 体中に毒がまわったように嫌な感じがした。 胸が痛くて上手く息が出来なかった。 自分で思っていたよりも全然ショックを受けている自分に気付いた。