「お前何してんの?」 いつもヘラヘラしている直哉が低い声で怒りを露にしている。 『…何の事だ。』 「しらばっくれんじゃねぇ。 お前さぁ、なんで心亜ちゃんに言わねぇの? 好きなんだろ? 今日朝呼び出されて何かと思ったら泣きながら俺と付き合うなんて言われたんだぞ! 昨日の心吾の様子から、言うだろうと思ってたのになんで本当の気持ちを言わない!!」 『……どうして言う必要がある? 心亜に告白された訳でもないし、あいつが勝手にキレてただけだ。』