社長の息子と恋




胸下まで長く伸びた髪に、なな姉に似て目が大きく鼻筋が通って綺麗な顔立ち。
一般的に言えば“美人”。
しかし、幼なじみだった俺達はそんな事思えない。


『おい、お前学校くらい一人で行けよ。』


「いいじゃん。
ケチくさいなぁ!
あたしの初制服姿、見たいでしょ?」


ヒラリと一回転してみせた心亜に俺は真顔で言った。


『黙れ、ブス。』