直哉先輩が振り向いたのを確認してあたしは言葉を続けた。


『心吾は口悪いし、結構同姓に嫌われるタイプだから、皆社長の息子としか思ってないなんて勝手にひねくれてるけど、実は優しくてちゃんといろいろ考えてるから、直哉先輩の事も凄く好きだと思うんです!
だから……心吾の事よろしくお願いします!』


必死に直哉先輩に話すと、キョトンとしてしばらくすると楽しそうに笑った。


「あはは!
うん、分かってるよ。
大丈夫!
心亜ちゃんは本当に心吾が好きなんだねぇ。」