しょうじき、あたしは今何が、起きたのかよくわかんない。

音楽の授業は、始まっているのに、まだ、さっきのことが頭から、離れない。

そして、いまでも手が震えている。



だって、リュウさんを、好きになってから、初めてリュウさんとちょっとしたことなんだけど、話が、できた。

今まで、一度も話せるなんて、夢のようなことを、考えてもいなかった。

だから、夢のようで、仕方がなかった。