「だから、何?」

私にはこの吟遊詩人が一体何を言いたいのか、さっぱり分からなかった。

「つまりぃ〜、外の魔物たちは少なくとも、中位クラス以上の魔物の命令に〜忠実に従っているだけだということなのです〜」

「なんのために?」

「決まってるじゃないですかぁ〜。魔王がこの洞窟の先に〜いるからですよぉ〜」

エドは事も無げに、あっさりと言い切った。