ケンタウロスはこちらに向かって、炎の力を纏った矢を投げつけてきた。
ヤツらの攻撃は主に属性付きの矢だ。私たち精霊術士同様、遠距離攻撃を得意とする。
剣士は矢を弾き落としながら向かっていくが、接近しようとしているものの一向にその差は縮まらなかった。
スピードは馬の足を持つケンタウロスのほうが、断然速いのである。しかも逃げながら攻撃を仕掛けてくる。
矢継ぎ早に矢は、剣士に向かって飛んでいった。
しかし。
「…?」
私は目の錯覚かと思った。
その中の一本――たたき落とし損ねた炎の矢が、剣士の身体に当たる直前で軌道を変え、そのまま地面へ突き刺さったように見えたのである。
ヤツらの攻撃は主に属性付きの矢だ。私たち精霊術士同様、遠距離攻撃を得意とする。
剣士は矢を弾き落としながら向かっていくが、接近しようとしているものの一向にその差は縮まらなかった。
スピードは馬の足を持つケンタウロスのほうが、断然速いのである。しかも逃げながら攻撃を仕掛けてくる。
矢継ぎ早に矢は、剣士に向かって飛んでいった。
しかし。
「…?」
私は目の錯覚かと思った。
その中の一本――たたき落とし損ねた炎の矢が、剣士の身体に当たる直前で軌道を変え、そのまま地面へ突き刺さったように見えたのである。



