一体、どれほどの時間が過ぎただろうか。辺りは静まり返っている。 (もう、大丈夫なのかな) 私は枝葉の隙間から慎重に、そっと下を覗き込んだ。 近くに気配はない。灯りも見えない。 だが、いつまた戻ってくるかは分からなかったため、油断はできなかった。 私は今、木の上にいた。 落ち葉と風でケンタウロスたちの視界を遮っている間に、素早く近くの木へ登ったのだ。 それはほんの、僅かな時間だった。