端正な顔立ちをした、13〜16歳程の美少年の姿だった。

切れ長の眼、すらりとした高い鼻に、少しウェーブの掛かった柔らかそうな髪。周囲に浮遊する赤い輝きの中から、その横顔が浮かび上がっていた。

私は灯りに照らされている美少年の横顔に、つい見とれてしまう。

そして華奢な裸体も同様に照らされ……。



(…ん? 裸?)

ここで、はたと気付いた。

今はそれほど暑くもなく、落葉植物の葉も落ち始めているような、どちらかといえば肌寒い季節である。

なのにこの少年は裸でいる。しかもこんな真夜中、こんな場所に、である。

違和感を覚えた私は、恐る恐る目線を下の方へと移動してみた。

さっきは暗くてよく分からなかったのだが。