その力を喉から手が出るほど欲しがっていた人間たちは精霊の指示通り、各地に6つの社を建てた。

これが結界の柱となり、精霊たちと『生命の樹』は地上から姿を消した。私たちが入り込めない何処かへ、隠れてしまったというのである。

残された人間たちには約束通り力が授けられた。

それが精霊石。

人間が精霊力を使うにはその石を身に付けていないと発動しないし、現在でも各社近辺の鉱山でしか採れない石である。