『…ちょ、

…それってどういう意味!?』


「想像に任せるよ。

当日は俺が直々に家まで迎えに行ってやるから、有り難く思え」


『け、結構ですっ!』


「詳しい時間とかは、また電話する。

言っておくけど、ちゃんと出ろよ」





 茅乃のことだからな。

 
 拒否る場合もある。


 先手を打つことに俺はした。


 これは功を奏したのか、茅乃はどうやら焦っているようだった。


 やっぱり、茅乃の奴拒否する気だったんだな。


「それじゃ、茅乃。日曜な」





 電話の向こうでまだ茅乃が何かを言っていたが俺はあえて切ってやった。





 茅乃が雅紀の誘いを受けたのには驚いたし、裏の手を掻かれた気がしたけど、さっきの茅乃の焦り具合を見たら、満足した。