「実はね、茅乃ちゃん。
茅乃ちゃんにお願いがあって、電話をしたんだ。
………うん」
お願いだなんて、茅乃に頼むことなんて一つしかない。
さっき話してたことに違いない。
どうせ、茅乃のことだ。
断るに違いない。
直接本人からはっきりと断られてしまったら、さすがの雅紀たちも無理には言えないだろう。
俺はそれを見込んでほっておくことにした。
まあ、それを理由に今回出かける約束もなしにしようとする対処法だけは考えてたほうがいいかもしれないな。
「つい最近にできたプラネットゴーストっていうテーマパークって知ってる?
うん、あ、知らないか………」
少しがっかり感を滲ませた雅紀を見て、俺は笑い出しそうになった。
やっぱり茅乃だ。
たぶん、興味ないんだろうなと思ってたけど、本当に興味なかったんだな。
「そこね、今、すごく人気があってチケットも中々取れない状態なんだ。
だけど、ダチの一人が偶然そこのチケットを取ることができてね。
茅乃ちゃんも一緒にどうかな?と思って」
さあ、断れ。
断れ、茅乃!
心の中で呪文のように唱えていると―――…


