くっ!
話したら話したで、こういうことになるか。
すでに、しつこい誠の相手に俺はげっそりしていた。
そんな中、今までずっと黙っていたコウが突然、とんでもないことを言い出した。
「相手が女の子ってことは、つまりデートってことでしょ?
それなら、圭史とその相手の子も一緒に来ればいいじゃん。
ここのテーマパーク、デートスポットにももってこいじゃないかな?」
・・・・・はぁ?
「おっ!
コウ、それってナイスアイディアだよ!
そうだよな。
チケット一枚ぐらい親父に頼めばなんとかなるし。
おっし、決まり!」
「えっ!?
ちょっと、待て!
勝手に話を決めるな!」
茅乃をこいつらに会わすなんて、冗談じゃない!
そんな俺の気持ちなどわかっていない誠は「大丈夫だって」と俺の肩を叩いてくる。
「ここのテーマパークは女子の間でも大人気なんだぜ。
初めは一緒にってことだけど、途中からは別行動しても構わないんだからさ」
別行動とかそんなことは正直、どうでもいい。
俺が言いたいことは―――…
「お前ら、何を勘違いしてるのか知らないけど、デートではないから。
相手はただの幼なじみだ」
本当は話す気なんてなかったのに、いつまで経っても引きそうにない誠に、俺は仕方なく本当のことを話す。


