「け、圭、圭くんっ!」
「そんなに名前を呼ばなくても、ちゃんと聞こえてるって」
こいつ、自分が今したこと、わかってるのか!?
なに?
その冷静な態度は?
冷静すぎる圭くんの態度に怒りが余計に湧き上がってくる。
「い、今、何をしたか、わかってる?」
あんたは今、最低の行為をさらっとやってのけたんだよ!
「ああ。キスだろ?
それがどうした?」
それがどうしたですって?
あんたはどう思って、そんな言葉をのたまってるのか!
待てよ。
ここでもしかして、カッカさせることが圭くんの思惑だったのなら、あたしはそれにはまってる?
それは、癪だ。
もしかして、こんな風に怒っている姿を見て笑ってるのかも。
あたしは湧き上がる怒りをなんとか沈め、深く息を吸って吐いた。
それから、圭くんの顔をまっすぐに見る。
「圭くん?
どうしてそんなことをしたのか、その理由を詳しく教えてくれないかな?」
「なに? それ?
キャラの変更?」
ここはあたしなりにも冷静にと判断してのことだったのに、こいつは、どうしてこうもあたしの怒りを煽るわけ!?


