「なに?
お前、俺のこと興味あんの?」
思いもよらなかった至近距離からの声に、あたしは「うわっ!」と体を跳ねさせた。
「いつの間に、こんな近くに………」
「お前の思考がどこか遠くに飛んでいっている間にだよ。
ところで、さっきの質問。
お前は俺のこと興味あるわけ?」
「な、ないっ!
ないに決まってるじゃない!」
いつもとはなんとなく違う圭くんの雰囲気に、あたしの意思とは関係なしに心臓がバクバクと鳴っている。
「即答かよ。
まあ、お前が俺に興味を持つだなんて思わないしな………」
ニヤリと笑うと圭くんはあたしの傍から体を離す。
そのことにホッとした途端―――
―――チュッ
ほんの一瞬。
瞬きをするほどの一瞬だった。
だけど、微かに触れたのは………


