「あ、いや、ごめん。
いいです………」
つい、その迫力に白旗を挙げてしまった。
「―――いない」
「え?
嘘~! 本当に!?」
「なんだよ。
なんでそんなこと嘘吐かなきゃいけないんだよ。
本当だ、本当」
「へ~…、そうなんだ~…。
圭くんなら、女の子がほっとかないと思うんだけど………」
ということは、拓斗が言っていた圭くんが女の子を嫌いと言ってたことはあながち嘘ではなかったということか。
この顔で、周りの女の人がほっておくわけなんてないと思うんだよね。
つまり、よってきても興味がないということ。
なるほど~…
無意識のうちに腕を組み、目を閉じて頷いていたあたし。
そんなあたしを圭くんが意味深な笑みを浮かべて見ていたなんて、全く気づいていなかった。


