「まあ、そんなことはどうでもいい。
話を脱線させたけど、元に戻すぞ。
とにかく、応用問題が弱いお前は応用問題をひたすら解くように。
今度からの宿題は応用問題が主に入っているものを探してくるから」
「えぇ!?
いいよ、別に………」
それってつまり、それだけ分、宿題が多くなるってことでしょ?
「お前の意見は聞かない。
ちゃんとアルバイト代もらってんだ。
お前の成績上げないと洒落にならないだろ」
そうかな~?
ママはそこまで考えてないと思うけど………。
だって、ママ。
家庭教師の件だって、水無月のおばさんのために無理やり成績の話をこじつけただけだし。
「とにかく、応用問題。
真面目に解けよ。
数打ちゃ、そのうち身につくからな」
「うん………」
頷いたものの、あたしはチラリと圭くんを見る。
「ねぇ、圭くん」
「ん? なんだ?」
「圭くんって、彼女とかいるの?」
何気なく聞いた質問。
それなのに、圭くんは鋭い目つきで睨みつけてくる。


