部屋に入ると、もう逃れられないとあたしは諦める。
促されるままに、靴を脱ぎ部屋の中へと入るあたし。そんなあたしの耳にガチャリと圭くんがドアを閉めた音がやけに響いた。
そりゃ、普通は鍵を閉めるのは当たり前。
だけど、なんとなく今日だけはやけにそれが何かをされるんじゃないかという不安に直結する。
体はとても正直で、そんなあたしの不安が勝手に反応してしまう。
ガチャリという音と共に、あたしの体はビクッと反応した。
「・・・くっ・・」
声を抑えて圭くんが笑っているのがわかって、あたしは恥ずかしくなってきた。
どうやら、あたしの反応を見られたらしい。
くっそ~~~!
「な~に、意識しちゃってんのかな~?
茅乃ちゃんは」
「べ、別に意識なんて、してないもん!」
「じゃあ、さっきのあの反応は?」
「あ、あれは―――…。
ただ、びっくりしただけだよ。
いきなり後ろで音が聞こえたから、驚いただけ!」
なんとか言うものの、「ふ~ん…」と意味深な視線を向けられるのみ。
絶対に信じてない。
「本当にびっくりしただけだからね!」
「はいはい」


