子供+大人=恋?の方程式












     *











 ―――家に送ってくれているはずだった。


 なのに、目の前に見える景色にあたしは呆然と立ち尽くす。


「ほら、さっさと行くぞ」





 先を歩いていこうとする圭くんに、ハッとしたあたしは慌てて呼び止める。


「ちょ、ちょっと、圭くん! 

これは、一体どういうこと? 

家に送ってくれるって―――…」


「家だろ?」





 家だろって―――。


 確かに、家には間違いない。


 だけど、それは圭くんの一人暮らしをしているアパートであって、あたしの家ではない!


「あたしを家まで送り届けてくれるんじゃなかったの!?」


「ああ。

だから、送ってやってるだろ?」





 だあっ!


 そうじゃなくて!


「あたしは、自分の家にっ!」


「誰も、どこの家に送るとは言ってなかったと思うぜ?」





 ニヤリと笑いながら言う圭くんの顔を見て、あたしは上手いこと騙されたのだと気づいた。


「ほら…」





 呆然と立ち尽くすあたしの腕を引くと、圭くんは連れて行く。


 もう、逃げることはできないとあたしは、諦めた。





 ただ、『お仕置き』という言葉だけが、あたしの中に鮮明に残っていたけど。