「あたしのほうが、圭史には似合ってるじゃない!
誰だって、そう思うわ。
あたし、ミスキャンパスにも選ばれたのよ?
あたしが隣に居ることで、圭史も鼻が高くない?」
「別に―――…」
あっさりと言ってのける圭くん。
だけど、それもそうだよね。
あたしには理解ができないよ。
静香さんが言っているのって、なんか―――…
「俺、別に茅乃のことを外見で好きになったわけじゃないから」
そうなの!
静香さんが言っていることは、全て外見のことなんだ。
隣に居ると鼻が高いとかって、そういうことじゃないのかな?
でも、それって、本当の意味では圭くんのことも、外見でしか見てないって思われても仕方がないことだと思う。
「あ、あたし、別にそういう意味で言ったわけじゃ―――…」
「じゃあ、どういう意味?」
「そ、それは―――…」
口ごもる静香さん。
そんな静香さんに、圭くんは冷たい視線を向ける。
自分に向けられたわけではないあたしでさえも、ビクッとしてしまうほどに冷たい視線を。


