そういえば、静香さんにばかり神経がいっていて、誠さんが居ることにあたしは全く気にしていなかった。
だから、いつの間にか居なくなってしまっていたらしいことにさえもきづいていなくて―――。
思い出せば、少し前から姿が見えなかったな…なんて思った。
そうこうしているうちに、誠さんがこちらに戻ってきた。
「誠くん!
どこに行ってたの?」
「え? ちょっと、トイレ。
あれ?
もしかして、探してた?」
「別に探してはないけど、いきなり居なくなったから、どこに行ったのかと思っちゃったじゃない」
プゥと頬を膨らます静香さんに、誠さんは両手を合わせて「ごめんごめん」と謝る。
なんか―――…。
目の前でそんな二人の姿を見ていると、お似合いのように見えてくるんだけど―――…。
圭くんとのことを知らなければ、絶対に二人は付き合ってると思っちゃうよ。
それぐらい雰囲気がいいように見えた。


