さっき、あんな威圧的な態度をあたしに対して向けてきた癖に、今度は「気になるから言え」だなんて。
おまけに、この体勢はなんなんですか!?
身を乗り出してきたかと思うと、圭くんはあたしの顎に手をかけ、クイッと上を向かせるように、あたしの顔を上げる。
そして、身を乗り出してきている圭くん。
こ、この体勢は―――…
たとえ、真ん中に机があって、距離があるとはいえ、いきなり部屋の中に誰かが入ってきたりしたら―――…。
誤解されることは間違いない!
「ちょ、ちょっと、圭くん!」
「あぁ? なんだ?」
「なんだじゃなくて、近い!
それに―――…」
言おうとしたところで、あたしはドアから視線を感じ、そちらへと視線を向ける。
「ぎゃっ!」
思わず勢いよく飛びのいた、あたし。
その勢いで、圭くんがかけていた顎の指が取れる。
そして、圭くんはあたしの色気のないへんてこりんな声に、ドアへと視線を向けた。
「あ・・・・」
絶句に近い状態の圭くん。
それもそのはず。
だって、そこに居たのは―――…


