「いいから教えて!
あたしが知らないところで何かがあって、また、学校まで来られちゃ溜まんないから!」
「だから、そういうこともあるから拓斗に頼んだんだろ?」
「拓斗に頼んだから、言わないつもり!?」
「お前は、なんでそんなに聞きたいんだよ」
聞きたいんだよって、聞きたいに決まってるじゃない。
自分が知らないところで、いろいろな話が進んでいるなんて、気がいいわけない。
それが自分に及ぶ話なら余計に。
「あたしには知る権利があるから!」
はっきりと言えば、圭くんは目を何度が瞬(しばた)かせた。
「知る…権利…ね――…。
確かに、それは一理あるな…」
圭くんは顎に軽く手を添えると、あたしのことを見てきた。
一瞬、見られた鋭い視線にドキンと心臓が高鳴った。
「正直に話すと、静香から直接的な言葉を言われたわけじゃない。
お前に危害を加えるとか―――…。
だけど、あいつ…。
この前から、かなり思いつめているようだったから。
おまけに、お前の様子も変だったからな。
静香に何かを言われたんじゃないかと思って」
思いつめている―――…。
それは、圭くんが断ったからじゃないのかな?
そりゃ、気持ちがないのに、引き受けるなんてことはダメ。
だけど、圭くんはそれまでは静香さんとはそれなりの関係を結んでいたわけだし………。
そう考えると、なんとなく―――…


