ここまで来たのなら、黙っている必要もないよね?
圭くんがあたしのことを心配しだしたのには、それなりに理由もあるのだろうし。
きっと、何かが圭くんと静香さんの間にあったんだ。
そして、それはあたしに危害が加えられる可能性があるという何かが―――…。
普通なら、不安で不安で仕方なくなるところ。
それなのに、確かに不安や恐怖はありながらも、冷静になる自分も居たりして。
自分の性格だけど、こういうところは嫌い。
きっと、こういうところがクールだったり冷たいと言われるところなんだと思う。
あたしは、一つ息を吐いてから、この前圭くんに言わなかったことを一つだけ言った。
「―――脅し…のようなことを言われた―――…」
圭くんはびっくりしたように目を見開いた後、目を閉じハァと息を吐いた。
「―――やっぱりな…。
ったく、そんなこと隠してないで、さっさと話せよな」
「圭くんは?
あたしは話したんだもん。
圭くんも静香さんと何があったのか教えてよね?
あたしだけ話して、圭くんは話さないとかフェアじゃないし」
「フェアって―…。
そういう問題じゃないと俺は思うんだけどな」
圭くんがどう思ってるかなんて関係ないし。
第一、あたしのだけ聞いて、自分は言わないなんてずるすぎる。
それこそ、聞き逃げってやつじゃない。


