―――ダメだ…。
もう、結婚のことしか頭にないママには何を言っても、いいように返される。
これは、もう、何を言っても無駄。
だけど、だからと言って、素直にそれを受け入れるわけにはいかない。
「とにかく!
勝手に決めないで!
あたしは、結婚なんてまだまだしません!」
あたしはそうはっきり言うと、リビングを出て行き自分の部屋へと逃げた。
後ろのほうから「茅乃~…」とあたしのことを呼ぶママの声が聞こえていたけど、もちろん、それには答えなかった。
言い逃げみたいで、なんかかっこ悪いけど仕方ない。
ここで言葉を濁した状態だと、ママたちに押し切られてしまう。
さすがにそれだけは嫌!
結婚なんて一生のことだよ?
それを、そんな簡単になんて決められて溜まるもんですか!
今日、圭くんにはちゃんと言っておかないと!
―――だけどな~…
決意を持ったものの、この前、圭くんには裏切られたことがあるからな~…。
ママたちがあたしたちのことをくっつけようと企んでいた時、圭くんは喜んでそれを引き受けた。
まさか、今回も―――…
・・・・・・・。
だけど、結婚だよ?
さすがにここは反対してくれるはず………。
―――なんか、不安になってきた。
本当に大丈夫なのかな?


