「でも、茅乃と圭くんは子供の頃から知っている間柄だし、ママたちの中では、別に急に言い出したって話でもないのよ?
昔から茅乃たちが結婚したらいいと思って、一応心積もりとかはしてたし」
「いや、それは、ママの想像の中ででしょ?
あたしは全然心積もりなんてできてないから。
第一、あたしと圭くんが付き合うことにしたのなんてつい最近なんだよ?
まだ、お互いのことをきちんと知っているかどうかも怪しい段階で、これから知っていくような感じなんだよ?」
「あら。
そんなの、結婚してからも一緒よ?
結婚してから、お互いの価値観の違いとかを知る人たちもいるじゃない。
だから、別に変ではないと思うのよね?」
「あ、――…」
って、ヤバイ!
何、ママの話に頷いちゃいそうになってたのよ。
確かに言っていることに納得できるところはあるよ?
だけど、肝心のところをママはわかってないから。
あたしと圭くんが付き合い始めたのはつい最近。
この先、あたしたちがどうなるのかもわからない。
そりゃ、好きになったのだから、このまま付き合っていきたいとは思うよ?
だけど、さすがのあたしも、小学生の時のように【永遠】なんて言葉が、そう簡単には有り得ないという現実もわかってる。
だから、ずっと圭くんと付き合ってるなんて確証の持てないことは口に出してなんて言えない。
それに、第一、一番肝心なことをママはわかってない。


