「そうだ、そうだ。
それでね、実は茅乃に渡さなくちゃいけないものがあって…」
狭いフローリングの上をスキップしながら棚へと向かうと、ママは引き出しからなにやら取り出した。
一体、何が今から始まろうとしてるんだろう?
気になりながらも、あたしは喉が渇いたのでキッチンへと行き、グラスのコップに冷蔵庫から取り出したオレンジジュースを取り出して入れた。
それを持って、さっきまで座っていた場所にもう一度座りなおすと、待っていたかのように、ママはあたしにそれを渡してきた。
オレンジジュースを飲みながら、それを受け取ったところで、あたしは「なに?」と聞くと―――…
「うふふ。婚姻届」
―――は?
運よく、口に含んでいたジュースは飲んでいたために大丈夫だったけど、もし、飲んでいなかったら危うく噴出していたわよ。
「ちょ、ちょっと待って、ママ!
えっ!?」


