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トントントントン………
「ふ~ん…。なるほどね~…」
なるほどねと言いながらも、机の上を持っているペンでカンカンと叩いている音を聞いていると、『あぁ、苛立ってるんだな』と思う。
「―――それで?」
「え? それでとは?」
全部話したのに、聞き返されるとは思ってもみなかった。
「だから、それでお前はまた静香に遠慮したりするのか?」
―――遠慮…。
たぶん、圭くんはこの前、圭くんの家に行った時に、あたしが静香さんのことを思って、圭くんを拒否ろうとしたことを思い出して言ってるんだ。
全部話したあたしの話を聞いてくれていたら、圭くんも薄々はわかってくれているはず。
第一、あたし、さっき圭くんにきちんと自分の気持ちを言ったよね?
それなのに、そんなこと言うわけ?
ジ~ッとあたしが何を言うのかと待っている様子の圭くん。
これは、あたしにきちんと言えってこと?あたしとしては、口に出すのは恥ずかしいから、それなりに察して欲しいんだけど―――…。
だけど、圭くんは察するどころか、気づこうという気もない。
ただ、あたしの言葉を待っているだけ―――…


