「だから、ケアレスミスが多すぎ。
この問題、いつもなら計算問題で間違えることなんてほとんどないお前がやけに間違ってる。
それって、こっちの応用問題に時間を取られて、基本をおろそかにしてただろ」
うっ………。
てっきり褒められることはあっても、こんな風に指摘されるなんてことはないと思っていたあたしは心積もりも何も用意していなかった。
そして、圭くんの言っていることは悔しいことに当たっていた。
言い返さないあたしを見て、圭くんは「やっぱり―…」と溜息混じりに呟いた。
「あのさ。
前よりも確かに応用問題は解けてるし、他の教科も前の成績を見せてもらった限りでは格段に点数は上がってる。
だけど、応用がいくら解けても、その分基本で稼げてた点数が取れなくなるのは問題だ」
「は、はぁ…」
「今はまだ、校内のテストだから、それほど重要視もされないけど、これから先、受験となってくると、どの問題を捨てて、確実に取れる点数は取る。
そういう解き方も必要だからな」
「は、はい!」


